やっと、お蔵上部の化粧直しが出来た。
五月は、雨が多かったため、お蔵上部の化粧直しが、だいぶ遅れた。
このごろ、お天気もよくなり、なんとかお蔵がリリシイ顔になってきた。
左官工事、塗装工事、外仕事はいつもお天気に左右される。
近年の、住宅のように何ヶ月以内に完成させる。と言うわけには行かない、
左官工事などは、壁を落とし、コマイ下地を造り、荒壁を塗り、1〜2週間乾かし、(場所によっては、数ヶ月乾かす)下地砂漆喰を塗り、1〜2週間乾かす、それから本漆喰塗り仕上げをかけ、また1〜2週間ほど乾かす。
塗装工事も、最初にケレン(最初の塗装のはがれなど、こすり落とす)を
かけ、養生をし1回目の塗装をする、4〜5日乾かしてから、2回目の塗装を
かける。
このような作業を、お天気に左右されながら施工するから、どうしても
期間がかかる。
この建物を造った頃は、手間ひまを言わない時代だから、たぶん相当工事
期間がかかったでしょう?
このような仕事も、少なくなってきた訳ですが、
日本で、本当の職人も、少なくなってきました。
最近の職人は、ほとんど部材取り付け工になってしまい、技術が必要と
されなくなってしまいました。
戦後、日本は、けたたましい発展をしてきましたが、同時に、今までの
日本の文化も変えてきてしまった気がします???
遠州郷土民家住宅研究会