お蔵のヨロイ貼り板の加工が少しづつ出来てきた。
しかし、ここのところ、雨が多いせいで材料が乾かない。
元々赤身は乾きにくい。
当然長期間もたせるために、全て杉の赤身板。風雨にさらされても耐久性がいい、全て赤身だから、引き落とす丸太も太い、最低でも直径40〜45cm以上の丸太からでないと、幅の広い赤身板はとれない。
私の体験でも、このような材料で造った物は、雨ざらし日ざらし状態でも
60年〜80年くらいはもっている。
丸太の外側、白い部分で加工し外部の材料として使ったら10年ももたないでしょう?
やはり白い部分は雨に濡れない、内装材として使うべきです。
白い部分と、赤身の部分が混ざっている源平の場合も、内装材として使われるのがいいでしょう。
最近の建築現場では、見た目だけの、きれいな外材を多く使っているようですが。耐久性は20年ももてばいいのでしょうか?
建物を建つ場所の、気候風土も使う用途も考えずに造っている建物が
ほとんどです。
材料を吟味し用途に合った使い分けをすることにより、耐久性も見た目も変わり、人とのなじみもいいので健康にもいいわけです。
「安ければいい、早く出来ればいい、見た目がよければいい」
これで本当にいいのでしょうか???
遠州郷土民家住宅研究会